田園に死す

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田園に死す

平均満足度 : 95点/100点

[ レビュー総数:1件 ]

  • メーカー:パイオニアLDC

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  • 強烈無比
    国内外を問わずよく鬼才天才とよばれた監督達の映画をみたが、ただ奇を衒っているようにしか見えないことが多かった。 だがこれを初めて観た時、ついに本物に出会ってしまったと感じた。美的感覚というのは国や民族がちがえどどこかで共通しているのではないかというのが私の従来の認識だった。だが寺山は同じ日本人であるにも関わらず、全く未知の彼独自の美的感覚を見せつけてくれた。私はこのような美の解釈があることを初めて知った。ここまで徹頭徹尾統一されたオリジナリティの塊のような感覚を持ち合わせている芸術家は類を見ないだろう。 現実の主人公が虚構の世界に入り込み過去の自分と対面するという奇々怪々なストーリーもさることながら、衝撃のラストシーンではそもそも映画という存在そのものに対しての疑問を投げ掛ける。一体自分が鑑賞してきたのは何だったのか足元がぐらつく。パゾリーニ、アントニオーニ、ゴダール、ブニュエル、クローネンバーグ、ギャスパーノエ・・誰をとってもいいが、これらの映画と比較しても群を抜いている。日本が世界に誇る映画であると思う。 >>レビューを全て読む
    オススメ度:5.0
  • 実験映画の真髄
    最初は映像美に魅了されて徐々にパラレルワールドに引き込まれる 本作品はそういう実験映画です。 実はこの映画を映画館で観ました。その時天井桟敷の助監督を勤めた方が 来られて映画の始まる前に本作品が如何に贅沢な映像の作成をされたかを 語ってくれました。 まず映画は順調に滑り出して横尾忠則の美術効果と共にうっとりさせる 映像に視聴者は引き込まれます。 ここから話題の転換に「それは嘘だった」と転機を迎えます。 ここからが寺山の思考実験の見せ所。現在の自分と過去の自分を対話させる というパラレルワールドを行い、途中までの自分の過去の偽りを自分自身で 暴く! 寺山修司は一人っ子で母親の干渉を常に受けていた。だから彼の映画にも エッセイにも「母親殺し」はよく出てきます。 そして過去を美化しない(とても共感できます)。 >>レビューを全て読む
    オススメ度:5.0
  • 星5つ以外つけられない。
    映像があまりにも衝撃的で圧巻で、物語としても完成されていて。何よりここまでトラウマをぶち込んでくれたことに感謝をこめて。星の数は5つです。これ以外にない。三上寛が出てくるらしいという理由だけで、つまりあのラストシーン、あるいはこの映画のすべてについてほとんど前情報なしで観てしまった僕がどれだけ面食らったか。踊り狂い、バラを喰らう女。グロテスクな胎児。間引きのシーンで吐きそうになったかと思えばひな祭りが流れ去っていく。ああ。本当に出会ってよかった。本当に出会ってよかった。こういうタイプの映画を批判的に捉える人間にいいたい。観てから言え。 >>レビューを全て読む
    オススメ度:5.0
  • 素晴らしい。
    正直、前半は並の映画です。 退屈でした。 (映像は良かったのだが…) しかし主人公が、少年時代の自分との 対話を始めたそのときから、 この映画は名作と呼ばれるふさわしい作品に いきなり化けます。 (非常に哲学的な内容に。) 世界観のしつこさは好き嫌いがあれど、 ラストの路上のシーンは必見だと思います。 >>レビューを全て読む
    オススメ度:5.0
  • 食べすぎ飲みすぎ
     この映画を観ていると 寺山は映画監督には向いていなかったと思えてならない。  以前読んだ評論にあったが 寺山の映画は 常に決定打を打たなくてはならないという強迫観念がベースにあると思う。個々の場面は映像美に溢れており まずもって 緊張して観ざるを得ない。しかし そのような緊張を2時間以上も強いる寺山には 時として 食傷してしまうことがある。胸焼けするのだ。そんなわけで 小生は 一番短い「草迷宮」が好きだ。  寺山の持っていた芸術家としての資質は比類が無かったと思う。空前であり絶後だ。創造力という面から考えると 孤高と言える。そんな中で 映画も彼には重要なジャンルだったと思う。彼は誠実に「田園に死す」を撮ったと思う。それでも 例えば短歌集「田園に死す」の衝撃力の方が大きい。そう思うのだ。 >>レビューを全て読む
    オススメ度:4.0

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